OCEAN DOCKYARD  ~1/200 model ship builder~
1/200スケールでラジコン船を製作しています。
1/200 ソ連駆逐艦「タシュケント」 その2
さて,今回もソ連駆逐艦「タシュケント」についてお送りしております。
タシュケントは1939年にイタリアはOTO社のリボルノ造船所で産声をあげました。
なるほど,イタリア生まれなんだね。だからあんなにスタイリッシュなんだ。
1941年当時の基本データは以下のとおりです。

排水量:2893t(基準),4163t(満載)
全長:139.8m
全幅:13.7m
速力:42.5kn
武装:13cm連装砲3基,37mm単装機関砲6基,12.7mm機銃6基,53.3cm魚雷3連装発射管3基

ムムム・・・満載4163t!!
これって微妙に夕張よりでかくね?

巡洋艦よりビッグな駆逐艦。これがタシュ君の真実の姿なのだ!!

なんでこんな奇天烈な船になったのかというと,発注を受けたイタリア側は,ソ連の言う性能要求を全て丸呑みにして建造したかららしいです。
普通に考えれば,いかに強武装,高速力といっても,巡洋艦よりでかい駆逐艦なんて使いづらくてしょうがないと思われますが,イタリア人にしてみれば「別に俺らが使うわけじゃねぇから,イワンの言う事を形にしてやったら,こんなん船が出来ちゃいましたけど」という感じだったのでしょう。おまけに全身流線形エステ済みの出血大サービスでした。

ともあれ,完成したタシュケントは大戦勃発のため,予定された配属地のバルト海まで回航する事が出来ずに,黒海艦隊に配属されちゃいました。
しかし,ここで開発当初の思惑とは違った形で大活躍してしまうのです。
嚮導駆逐艦として計画されたタシュケントは隷下の駆逐艦隊を率いて敵艦隊に突入すべく建造されましたが,現実にはその巨体と速力をいかして完全包囲されたセバストポリ要塞への強行輸送で獅子奮迅の働きをします。
軍需物資を満載して港に突入し,帰りは負傷兵や避難民を乗せたままドイツ軍への艦砲射撃を繰り返しました。
その結果,ついたあだ名は「空色の巡洋艦」(ガルボーイ・クリェーイスィル)!!
ほらぁ,味方まで巡洋艦って勘違いしてるじゃん!!
しかし,こんなに頼もしい(ドイツ軍にとっては厄介千万な)船は放って置いてもらえません。
ノヴォロシースクに停泊避難中に,ユンカース軍団におもいっきり爆撃されて大破着底してしまいました。

とにもかくにも,ソ連人民にしてみれば大祖国戦争にて英雄的活躍をした艦として記憶されているらしいです。

さて,次回はいよいよモデルの登場です!(期待するほどのものじゃないよ!!)
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コメント
コメント
だいたい要求丸呑みで作った船は、でかすぎるか、トップヘビーかのどちらかですが、そつなく「大きく」まとめたイタリア人は先見の明があったんですかね(褒めすぎか)。
じつは夕張もただいま製作中なのですが、あれも逆進的に凄い船ですね。笑
寝るところとかあったのかしら、と思ってしまいます。
2010/07/23(金) 21:59:57 | URL | マイロン #- [ 編集 ]
巡洋艦を小型化した夕張だと,とても小さなイメージがありますが,駆逐艦をでかくしたタシュケントだと,とても広々としたイメージがあります。
どちらも同じくらいの大きさなんですがね。
先入観って恐い・・・

イタリアはその後,タシュケントをタイシップとしてカピターニ・ロマーニ級を自国用に建造しましたが,そちらはアヴァンギャルドな流線型ではなく,艦種も巡洋艦なのが笑えます。けっこう,自分の国の船だと現実的なのね。
2010/07/23(金) 23:39:38 | URL | azu ken #WihIjaw2 [ 編集 ]
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