OCEAN DOCKYARD  ~1/200 model ship builder~
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ソ連黒海艦隊始末記 【Q】
さて,今回も引き続き黒海艦隊の戦いについてフィーチャーしていきます。

事故死したショーベルトに代わって新たに着任したマンシュタインは,噂どおりの,いや噂以上の名将だった。

当時のセヴァストポリは,港湾を擁する都市を丸ごと要塞化しており,20世紀に甦ったソ連版小田原城そのものであった。

更に恐ろしいことに,この要塞の南北にはマキシム・ゴリキー(北・南)と名付けられた連装の巨大砲台が据え付けてあり,攻撃側は陸から攻めても海から攻めても,この巨砲の洗礼を受けることになるのであった。その難攻不落っぷりはイゼルローン要塞1941と呼ぶにふさわしいものであったのだ。

ここでひとつ下らない妄想。もし攻撃側が破れかぶれになった大戦末期の日本連合艦隊だったなら,ソ連側の航空兵力が貧弱なのをいいことに,戦艦大和を港に突入させてのし上げ,46センチ砲を撃ちまくるという素敵な戦いを挑んでくれたに違いない。そうなると世界最大の戦艦VS難攻不落の巨大要塞という,ミッキーマウスVSムーミンの好カードを凌ぐ,夢の異種格闘技戦が行われ,どちらかがスクラップになるまで,巨砲でガチンコに撃ち合うという悪夢のような戦場が出現したかもしれないのだ。

が,天才マンシュタイン様がそんな馬鹿げた妄想をするわけもなく,ヤン・ウェンリーのような奇策を用いて華麗に難攻不落の要塞を陥れたのでもなく,どちらかというとラインハルト系のゴリゴリの力押しにて要塞を陥落せしめたのである。そう,重砲部隊の超絶集中投入によって要塞の防御火力を沈黙させたのだ。ドイツ国内から掻き集めた大砲,その数何と1300門!中には驚異の80センチ列車砲グスタフや,重自走臼砲カールなどのオモシロ珍兵器も含まれていた。

これらの巨大重砲は,珍兵器にありがちな戦場の冷やかしとなるどころか,その悪魔的な破壊力を存分に発揮してくれた。

グスタフの80センチ砲に至っては,着弾した場所は縦・横・深さ10mが消滅するという凄まじい破壊力で,もはや砲撃と呼ぶより隕石衝突!と言った方がしっくりする程のパンチ力だった。

この反則メテオ攻撃(隕石落とし)により要塞の弾薬庫が打ち抜かれ,大爆発を引き起こした。また,要塞の守護神マキシム・ゴリキー砲台(北)の死因は,カール臼砲の砲弾で頭をカチ割られたせいだという説もある。

そんなこんなで,要塞は踏んだり蹴ったり,隕石落としされたり散々な有様だったのだが,我ら黒海艦隊も指をしゃぶっていたわけではない。

次回は,時系列に沿って黒海艦隊の戦いをまとめてみたいと思います。
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